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英語の多義語

1. 英語の多義語

 英語にも多義語はあります。

 しかも、小中学生でも知っているような基本単語に限って多義語だったりします。むしろ珍しい単語は意味がほぼ1つしかなかったりします。


 fortnight「2週間」

 この単語に他の意味はありません。


 英語の多義語でも、「共通項」を見つけてコアイメージに達すると理解しやすくなります。


1. take

 コアイメージ: 「自分の意志で、何かを選んでつかむ・触れる

 多くの生徒は「連れて行く」と覚えますが、それは一部に過ぎません。中心にあるのは「能動的なつかみ取り」です。


 Take a bus. 複数ある移動手段からバスを選んでつかむ。

 Take a picture. 風景の一瞬を切り取って手に入れる。

 Take medicine. 薬を体内に取り込む。

 Take a break. 忙しい時間の中から休憩時間を確保する。


 これらの例文からわかるのは、

「ただ受け取る(Receive)のではなく、自分の手を伸ばして「これにする!」と決める」

というイメージです。


2. break

 コアイメージ: 「続いていたものが、中断する

 「壊す」だけでなく、「連続性の遮断」が本質です。


 Break a cup. 陶器の連続性が断ち切られて割れる

 Break a promise. 続いていた信頼関係を断ち切る

 Break the ice. 冷え切った(固まった)場の空気を断ち切る

 Take a break. ずっと続けていた作業を一度中断する

 

 日本語でも、仕事の手を休めることを「一区切りつける」と言います。あの「区切る」感覚がまさに break です。


3. run

 コアイメージ: 「一定の方向に、止まらずにさらさらと動き続ける

 「走る」という足の動きよりも、「連続的な流れ」に注目します。


 He runs fast. 人が連続的に前進し続ける

 The river runs. 川の水が止まらずに動き続ける

 She runs a shop. 店の営業を止めずに継続させる

 My nose is running. 鼻水が外へ流れ出し続けている

 

 映画が「上映中」なのも、パソコンのソフトが「起動中」なのも英語では run。どちらも「止まらずに動いている状態」だからです。

 よくあるフレーズに in the long run があります。「長期的には」と訳しますが、これも長く継続しているイメージです。「走っている」と考えると意味不明になります。

 つまり、主語が人間で「連続的に前進し続ける」様子を「走る」と表現しているのです。

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