Not everything that can be counted counts, and not everything that counts can be counted.
- Portal英語塾
- 3月4日
- 読了時間: 4分
チラシに掲載した英文です。
チラシを見ていない人は、この英文の意味を考えてから先を読み進めてください。
この英文中に知らない単語はないのではないでしょうか。
でも、よくわからない。
それは、countの意味を「よく知らない」からです。
countという動詞は「数える」という意味で覚えていると思います。
辞書で調べてみましょう。
countという動詞は英和辞典によると、
【他動詞】
1. ~を数える、~を計算する
例:count three「3つ数える」
とあり、皆さんが知っている意味です。
他の意味を調べると、
2.〈人・物〉を当てにする、~を勘定に入れる(include)
例:I counted him among my best friends.
「私は彼を親友だと思っていた」
つまり、「彼を親友だと数えていた」という意味から
解釈が拡大したことになります。
そこから、次のように意味が広がります。
3. 〈count A as B〉「AをBとみなす」、(公に)~を認める(consider, regard)
例:They counted her as a good student.
「彼らは彼女を良い生徒だとみなしていた」
この意味は、日本語でも同様の使い方をします。
「この作品は名作の一つに数えられる」
この「数えられる」は「みなされる」と言い換えても通じます。
【自動詞】もあります。
1. 数える
例:He counted on his fingers.
「彼は指で数えた」
これはわかりやすい普通の意味です。
しかし、これも意味が広がります。
その場にあるのに「数えない」のであれば、それは重視されていないことにもなります。
つまり、「数える」ということは「重要だと考えている」ことでもあります。
2. 〈物・事が〉重要である、価値がある(be significant)
例:Age doesn’t count.
「年齢は重要ではない」
このように、countには
1. 数える
2. (公に)~を認める
3. 重要である
の意味があることがわかります。
元の「数える」という意味から、countが表す意味の守備範囲が拡大しています。
これを踏まえて、先ほどの英文を見直してみましょう。
Not everything that can be counted counts,
and not everything that counts can be counted.
everythingの前にnotがついています。
notがeverythingを否定しています。
「全てが~というわけではない」という部分否定です。
countが4つ使われています。
4つとも「数える」だと考えると意味不明になります。
「数えられるもの全てが数えるのではなく、数えるもの全てが数えられる」
よくわかりませんね。
きっと「数える」以外の意味で使われているはずです。
またcan be countedは受動態ですが、基本的に受動態になる動詞は他動詞です。
「数える」以外の他動詞だと、「~を当てにする」か「(公に)~を認める」の意味になります。
さらに三単現のsがついているcountsは能動態ですが、これに目的語がありません。
ということは、自動詞として使われていそうです。
「数える」以外の自動詞だと、「重要である」の意味になります。
文の構造も分析しましょう。
Not everything that can be counted counts,
and not everything that counts can be counted.
接続詞のandが2つの文をつないでいます。
① Not everything that can be counted counts,
and
②not everything that counts can be counted.
thatが2つあります。どちらもeverythingを修飾する関係代名詞です。
①について
can be countedは受動態なのでcountは他動詞です。
助動詞canがあるので、必ず述語動詞です。
このcanに対応する主語が関係代名詞のthatになります。
またこの直後のcountsは三単現のsがついているので、必ず述語動詞になります。
目的語がないので自動詞です。
②について
not everything that counts can be counted.
can be countedは受動態なので、このcountedは他動詞です。
canの前にあるcountsは名詞であれば主語にも見えます。
もし主語だったら、その前のthatは接続詞になるはずです。
その場合、その前にeverythingがあるので、同格のthat節になるはずです。
同格のthat節は「情報内容」がある名詞と同格になります。
例:He had a strong belief that it was possible to win.
「彼は勝てるという強い確信があった」
しかし、everythingに情報内容はありません。
ということは、thatは接続詞ではなく、関係代名詞でeverythingを修飾していると考えられます。
図にすると以下のようになります。

英文構造に合わせて和訳すると、

つまり、
「世間の人たちが認めているからといって全てが大事というわけではないし、
大事なことでも世間の人たちが大事だと思っていないこともある」
countが持つ自動詞・他動詞の意味の違いと、能動態・受動態の違いでうまく表現しながら、読む人をうならせる内容の英文です。
本当はもっと細かい説明が必要なのですが、とりあえずここまで。
難関大受験を目指して「読める」といえるレベルの人は、ここまでの思考をかなりのスピードで処理します。
練習すれば、誰でもたどり着けます。
しかし暗記型の勉強を何年やっても、ここまでのレベルに到達できないことがわかるでしょう。
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