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単語の「ストーリー」(9) order

 語源はラテン語の ordiri(織り始める)。織り機に「縦糸」をピンと張り、正しく整列させる動作が原点です。ここから「あるべき場所に、正しく並んでいる状態」という物語が始まります。


1. 物理的な「順番·秩序」

 縦糸が綺麗に並んでいる様子から、物理的な並びを指すようになりました。


In alphabetical order「アルファベットの順番で」

Public order「公共の秩序(=社会があるべき形に整っている状態)」

Out of order「故障中(=あるべき「整った状態」から外れている)」


2. 権威による「命令」

 バラバラで混沌とした(Chaos)状態を、力によって「整列させる」行為が「命令」です。


Give an order命令を下す」

Law and Order「法と秩序(=法によって社会を整列させること)」


「命令」とは、相手に「カオスを片付けて、私の望む形に整えろ」と迫ることとも言えます。


3. 商業的な「注文」

 「命令」のニュアンスが、お店や業者に対して「私のために、これを準備して整えて(持ってきて)ください」という依頼に転用されました。


Order a pizza「ピザを注文する」

Order a book「本を注文・発注する」


 「注文」とは、店主に対して「私の欲求というカオスを、商品を提供することで整えてくれ」という、ある種の「命令(依頼)」なのです。


4. 特別な「集団·階級」

 織り機の糸が1段ずつ重なるように、社会的な「階層」や、特定の規律で整えられた「集団」を指すようになりました。


Religious order「修道会(=規律正しく整った宗教集団)」

The social order「社会秩序・社会階層

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