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単語の「ストーリー」(7) head

1. 語源から広がるheadの「ストーリー」名詞編

 headの語源は “the foremost part of the body of a animal or the upper part of the human body”で当然「頭」です。


 Put this hat on to keep your head warm.

 「この帽子をかぶると頭が暖かくなるよ」


 「頭」から意味が広がります。 “the mind or brain”「頭脳」になるのはだいたい想像がつきます。


 She is using her head.

 「彼女は考え中です」


 「頭」の位置は最上部にありますので、これを比喩的に表すと “the person in charge of a group of people or an organization”「集団や組織を担当する人」になります。

「頭」→「(体の)最上部」→「偉い人」になります。


 She is head of this company.

 「彼女はこの会社の社長です」


 “a compact mass of leaves, flowers, etc.”「葉や花の小さな塊」という、「頭」状の形をしたものを表します。

「頭」→「頭状のもの」→「」になります。

 She bought four heads of cabbages.

 「彼女はキャベツを4玉買った。」


 日本語でも「頭」から「頭数」と、人数を数えるのに使うことがあります。


 Dinner will cost $20 a head.

 「夕食は一人当たり20ドルです」


2. 語源から広がるheadの「ストーリー」動詞編

 headが動詞になると、どのような意味になるのでしょうか?「頭になる」ということは、 “to lead or be in charge of something”「何かを率いたり担当したりする」ことになります。


 She heads the company.

 「彼女が会社を率いている」 


 四足動物だと頭は進行方向の前方にあります。そこから “to move in a particular direction”「ある方向に移動する」ことを表します。


 The typhoon is heading this way.

 「この台風はこちらに接近中です。」


3. 語源から広がるheadの「ストーリー」イディオム編

 headをイディオムで用いると、比喩的な表現が多いです。直訳から何を表しているかを考えることが重要です。


 He shook his head.

 「彼は首を横に振った」

つまり「断った」になります。


 She was soaking wet from head to toe.

 「彼女は全身ずぶ濡れだった」

これは「頭から足の先まで」から「全身」です。


 次の文の意味は何でしょうか?


 She has a head on her shoulders.

 「彼女は肩の上に頭がある」


 当たり前です。

 私たちは、会話において「わざわざ当たり前のことを言うからには、何か特別な意味があるはずだ」と推論する性質を持っています。


 headという言葉が、単なる「首から上の部位」ではなく、「頭脳としての機能」を十分に果たしている状態へと意味が強化されています。


 「AはAだ」というトートロジー(例:「約束は約束だ」)に近い論理です。 これらは「Aという名前を持っている以上、Aにふさわしい性質を備えているべきだ」という価値判断を含んでいます。


 このような思考の過程から、

「両肩の上に頭を持つ」→「ふさわしい性質としての頭脳がある」=「賢い」になります。

  She has a head on her shoulders.

 「彼女は賢い頭脳の持ち主だ」


 もし頭が「雲の中」にあれば “head in the clouds”「空想にふけっている」、もし「砂の中に埋める」にあれば “bury one’s head in the sand”(現実逃避)となります。


 She has eyes in the back of her head.

 「頭の後ろに目がある」ということは、見えていないようで見えているということになりますので、「彼女には何でもお見通し」ということです。

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