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単語の「ストーリー」(12) interest

 「興味」という意味が圧倒的に有名ですが、その他に「利息」や「利益・利害」といった、一見すると結びつかない意味があり、混乱しますね。しかし、語源を見てみると、「人間関係の核心」を突いた単語だということが分かります。


“interest”のコアイメージ:「~の間に(inter)存在する(esse)」

 語源はラテン語の inter「~の間に」+ inter「存在する」。

 「AとBの間に、何かが存在している」という状態がすべての始まりです。


 接頭辞 inter- はよく見かけます。international「国際的」は〈inter + national〉「国と国の間」ですし、internetは「ネットワークの間」が元の意味になります。


1. 法的な「利害関係・関わり」

 もともとは、ある事柄と自分の「間に」何か(権利や責任)が介在している状態を指しました。自分に関係があるからこそ、放っておけない状態です。


Conflict of interest「利害の対立 = お互いの間にあるものがぶつかり合う」

In one’s own interest「自分の利益のために = 自分との間にあるメリットのために」


2. 心理的な「興味・関心」

 自分と対象物の「間に」何かが存在し、それが自分の注意を引きつける状態です。「自分とは無関係ではない」と感じる心が「興味」になります。


Have an interest in music「音楽に興味がある = 自分と音楽の間に関係がある」

An interesting story「面白い話 = 読者との間に何かを投げかけてくる話」


3. 経済的な「利息・金利」

 お金を貸した人と借りた人の「間に」、時間の経過とともに発生する「対価」のことです。貸し借りの「間」を埋めるための差額が「利息」となりました。


High interest rates(高金利)

Bank interest(銀行の利息)


 お金を貸してから返ってくるまでの「空白の時間(間)」を埋めるために存在するものが interest です。


なぜ〈be interested in〉になるの?

 interestは、受動態の〈be interested in〉で丸暗記したのではないでしょうか。


 元々は受動態でしたが、今ではinterestedは分詞形容詞といって、過去分詞ではなく形容詞の扱いを受けます。元が受動態なら〈be interested by〉になりそうですが、byは行為者を表します。interestは「間に何かが存在する」ことがコアイメージですので、行為者はいません。


She is interested in music.


 自分と対象(音楽)の「間にある空間の中(in)」に心が入り込んでいるからinを使います。こう考えると、むしろbyを使う方が変だということがわかります。

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